長い1日

テーマ:日記
今朝、いや日付が変わってるから昨日の朝か。
いつものように起きると、先に起きていた嫁さんの様子がちょっと違う。
「病院から電話があってな、意識もなくなって血圧も低ぅなってるし来てほしいって言われたんやんか。悪いけどこれから行ってくるわ。」
と、あわただしく朝食の準備をしていました。

その時、息子は春休みでまだ起きていませんでしたが、嫁さんがとりあえず起こして朝食を食べさせました。

そして、「電話がかかってきた時、もう洗濯機回してたさかい、もう10分ほどしたら終わるし干しといてくれへん。」と言い残して家を出て行きました。

私は急いで朝食を食べ、洗濯物を干して、とりあえず会社に行きました。
洗濯物を干すなんて、息子が生まれたとき以来のことでした(苦笑)

会社に着いて工場に入り、着替えて手洗いをして着衣にコロコロ(粘着シート)を掛けようとしたとき、携帯が鳴りました。
「先生(医師)が、あと2時間ももつかどうか って言ぅてやぁるんや。ほんで(息子)には来るように言うたんやけどな」

私もすぐに駆け付けたかったのですが、どうしてもしておかなければならない仕事があったので、それを済ませたらすぐに病院に向かうように言って電話を切りました。

いつもは仕事中 携帯電話は引き出しのかばんの中に入れています。すると圏外になってしまうので、今回に限り机の上に出しておきました。もうかなり切迫した事態でしたので、同じ部署の上司や部下には事情を説明しておきました。

始業時刻から30分ほどでとりあえずは製品の出荷に必要な作業を済ませた時、再び携帯が鳴りました。嫁さんが少し涙声で、「来た時は息してたんやけど、ちょっと前に亡くなったわ。」

私はほんとに最低限の仕事を片付け、病院に向かいました。

自宅からバスで病院に向かっているであろう息子はまだ到着しておらず、病室には嫁さんと すでに息を引き取った嫁さんの母がいました。

ホスピスに移ってから3週間余り、もう少し持ちこたえると思ってましたが、そんなもんですかねぇ。

その時、嫁さんの兄はまだ 東京から京都に向かう新幹線の車中でした。

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松男

長浜生まれの長浜育ち
今は京都の嵐山方面に住んでいます
中学・高校・大学は軟式テニスしてました

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