1/20六軒茶屋

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 背面はともかく、側面がベニア板という六軒茶屋のケースですが、「囲っている」という印象だけが強調されています。当初から考えていたのは、側面を鏡にするというアイデア。これが合わせ鏡になり、一つだけの六軒茶屋がずらっと並んで見えるという仕組みです。
 でも鏡をカットするにはお金が掛かるんじゃないかと。オマケに重量が大きくなると不便だし、破損も怖いです。
 そこで目を付けたのがクルマの窓に貼るフィルム。もちろんミラーのものです。これなら元々シールなんだから貼り付けるもの簡単…と思いきや、鏡面を外に向かって貼るのだから、鏡面にノリが付いているのではと気付きます。
 じゃあ、ノリ面保護シートは剥がさず、側面の板に別の手段で貼り付けるしかないのかな?
 実物を見ると、これのどちらが表か裏か分かりません。ようするに、いわゆるマジックミラーとはある程度光を反射する透明な板を境界にして両者の明度が異なる場合、暗い方から明るい方を見るとそのまま見えますが、明るい方から暗い方を見ても明るい側からの反射する光が強いので暗い方から来る光が認識できず、結果鏡のように見えるということなので、フィルムに表裏があるわけでなく、ひっくり返しても見ようとも、見る側の位置が同じなら見え方は同じ。
 という訳で、理屈を言えばシールのように剥離して貼れる向きに貼れば済むことなのですが…いざやってみようと思うと勇気がいります。もともとこの手の大きなフィルムを上手く貼るのは難しいのですが、結局両面テープを使って貼り付けました(意外にへなちょこなもんで…)。
 背面には絵を描こうと思いましたが、以前描いた絵を拡大コピーしてそれを貼り付けました。
1/20六軒茶屋
 で、設置してみましたが一応それらしく側面が鏡になっています。覗き込んでみると在りし日の六軒茶屋が並んでいます!(でも、隣の間取りがしっかり逆になってます)。
 この六軒茶屋の模型は、六軒茶屋のギャラリー内に常設展示です。場所は滋賀県のJR醒井駅を降りて養鱒場方面に向かい、旧中山道を番場(彦根)方面に向かえばすぐに見えてきます。
 ただし、常にギャラリーを開けているわけではないので、しまっていたらごめんなさい。

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六軒茶屋を入れるケース

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ケース
 先日、日本生活学会にてお披露目した六軒茶屋の模型を、いよいよ六軒茶屋(実物)に常設展示することに。
 その前にケースを作って入れないといけません。
 何かモノを作って飾る際に、ケースの費用に驚きます。この模型は、幅600x奥450x高450cmで、これが入るケースを全面アクリルにすると1万円はかるく吹っ飛びます。
 仕方が無い(お金が無い?)ので、前面と天板だけアクリルボードにし、側面と背面はベニア板にします。これでも6000円くらいはします。はっきり言って、模型の材料費にそこまでかけていません(なにせ屋根だって去年の今頃からせっせと刈り取ってきたススキの穂ですから)。
 そうは言えども味気ないので、もう一工夫します。

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キ555を作ろう22

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 以前、参考資料にと「キ555」でネット検索したところ、あるページにこの車両に使われている台車が「TR20型」であると紹介されていました。わざわざ台車について触れているからには、これは重要なことなのかなと思います。クルマにとってのエンジンのように。
 先月の展示用に突貫で台車を後ろだけ作ったのですが、強度的にも不満足で、すにで破損しています。
 どうせ作り直すならもっとリアルに。実物は意外に細い部材で作れています。複雑そうに見えますが、外側は3本の棒を組み合わせている造形です。リアルに作るには、実物を真似るのが最も近道。でも急いでいるとそういうことを忘れてしまいます。モノ作りに時間をかけるというのは、構造の理解や組み立て手順といった前段取りにも時間をかけるということなんですね。
台車
 基本は紙で製作してきましたが、加重のかかる台車は木とプラ版を使用しています。実物はボルトによって固定しているので、ホームセンターで極細のモノを買ってきました。ただ実物がダブルなのに対して模型ではシングルで済ませています。
 それでもリアル度アップ。かけた手間は嘘をつきません。

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キ555を作ろう21

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 突貫工事でイベントに出品したキ555を回収してきました。一見するとほとんど出来ているようですが、良く見れば未完成まる出し。
途中経過
 絵もそうですが、一旦対象物から離れて客観視するのも大切だと思います。のめり込んでしまうと周りが見えなくなるのは人の常だと思うので。自分の描いた絵が誌面に載ったのを見て愕然としたことは数知れず。
 今回で言うところの「未完成」とは磨きが足りないとかそういう次元の話ではなくて、本当に作れていない部品があるということ。見えないことを良いことに前の台車は作っていないし、屋根上のタンクを繋ぐパイプもないし、はしごもありません。運転台には補助ライトも、おそらく融雪用と思われるパイプもなし。ガラスもはめたいところ。
 …要するに全然出来ていません。先は長いなと思いますが、これからがより実車に近づける作業。引き続き作業を続けます。

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キ555を作ろう20

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 のんびり作っていられそうなキ555でしたが、世間の動きと連動しようと思うと、スケジュールは自分だけでは決められません。
 先日、JR米原駅そばのJR鉄道総合研究所の新幹線試験車両一般公開にて、米原ラッセル車愛好会が保存を呼びかけるブースを出して署名を集めた記事を書きましたが、実はそれに合わせて模型を出品することにしました。
 旬を逃すと価値はありません。
 私は基本的に公開を前提にモノ作りをしているので、期限・締め切りは必ずやってきます。もっとも質と期限を天秤にかけてどちらが優先かを決めてはいますが。 
展示会場
 一般公開の直前、頭に何かのウィルスが入って頭にクギがささったような痛みに襲われ、当然作業は中断。回復を待って突貫工事をし、何とか形にしました。けして完成品とは呼べない状態ではありましたが、ここで出品しないと意味がありません。まるで1965年のトリノ・ショーに開発途上のランボルギーニ・ミウラを出品させられたジャンパオロ・ダラーラの気分(意味が分からない? まぁ深く追求する話でもないですが…)。
 何はともあれ、模型のおかげで子ども達が足をとめ、大人たちが署名をしてくれたということで、約400名のサインが集まりました。
 出して正解でした。しかし製作は終わりではありません。

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プロフィール

McAUTO

McAUTO

東京でイラストレーターを目指すも、いろいろあって平成11年に地元滋賀へ帰郷。

しかし北近江の風景に再会し、地元密着の画家として活動。絵以外のことにも取り組みながら創作活動に励んでいます。

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