1  |  2    次>    

キ555を作ろう9

テーマ:ブログ
 妻面は3枚を貼り合わせるので、表・中・内を用意します。貼り合わせる際には全てを同じ面にするのではなく、真ん中の面だけを裏返しにします。紙は貼り合せるときにそりが生じるのですが、全てが同じ面であると3枚一緒にそってしまうので、あえて1枚裏返しにしてそりを相殺するためです。
妻面
 裏返しでなくても、縦と横にするのも一つの方法です。以前よくダンボールでモノを作っていたのですが、ダンボールは方向によって極端に強度が違うので、これと原理は同じです。
 今回、妻面は前端(運転席…自走しないので運転席という表現は不適切か?)と後端(胴体)、そして両者の接合面を作りました。

本編WEBサイトMCオート

キ555を作ろう8

テーマ:ブログ
 妻面は構造を決定する基本的な部品になります。というのも、実際に作成するのは1枚ではなく2、3枚重ねて使用するので、切り出す枚数は結構多めになります。内部に使用するものは最初に作図したもののコピーで済ませるので、最初の一枚が重要です。
 壁面から屋根に繋がるカーブは楕円定規を使用します。
作図
 楕円定規というものも、あまり馴染みが無いかもしれません。クルマの絵を描くときにはタイヤ・ホイールなどには欠かせません。円(真円)と違い、楕円というのは任意の大きさのものを簡単に作図できるものではないので、必需品となります。
 今回は壁面から屋根へのカーブを連続的に繋げるのに最適な楕円が見つかったので助かりました。サイズ(径と角度)が一杯あっても、目的に応じたものにはなかなか巡り合えないものです。 

本編WEBサイトMCオート

キ555を作ろう7

テーマ:ブログ
 BSジャパンで『鉄道模型ちゃんねる』という番組を放送していまして、ビデオに録って何度も見ています。内容は、毎回鉄道模型の達人=ゲージマイスターがテーマを決め、それを作り上げてゆく過程を紹介するというものです。別に鉄道ファンならずとも、モノを作るのが好きな人なら観ていて面白いと思います。
 という訳で、今回おおいに参考にしたのがO(オー)ゲージを紙で作っているマイスターの回。番組ではボンネット型と呼ばれる昔の特急181系。雪かき車とは似ても似つかぬものですが、基本は同じです。
 前後の端の面を妻面と呼びますが、鉄道の車体は筒型ですから、妻面を描けば全体像が見えてきます。早速、妻面を作図します。今回の材料は束ねた書類の表紙に使用する厚手のボール紙です。
作図
 屋根のカーブは前に紹介した方法で作図します。コンパスが無いので(探せばどこかにあるはずですが…)、材料の切れ端に穴を2箇所開け、一方を画鋲、もう一方に鉛筆を入れ、コンパス代わりにします。上記の番組内で大きな弧を描く方法として用いられた方法ですが、同じ半径の弧を何度も作図するには有効な手段です(ただし耐久性はありませんが)。

本編WEBサイトMCオート

キ555を作ろう6

テーマ:ブログ
 結構、データが集まったので、いよいよ作図にはいります。でもその前にどんな大きさ(縮尺)にするかを決めなくてはなりません。
 一般に鉄道模型と言えばNゲージです。これは線路幅9mmという規格です。これだと小さくて模型としてはマニア相手にしかその注目を集められません。ある程度大きさも必要だと思い、今回はO(オー)ゲージと呼ばれる線路幅約32mmのものを採用します。
 先ほどから模型の縮尺を線路幅で表現していますが、俗に言うNゲージ=1/150は適切ではありません。例えば9mm×150=1350mmですが、これは新幹線用の広軌と呼ばれる広い線路幅に近く、では日本で新幹線のNゲージ模型はというと広軌を採用する欧州のものと同じく1/160であり、厳密に言えば、1067mmの従来線を9mmで再現すると1/119というのが答えになります。
 要するに鉄道模型というものは、車体と台車(車輪関係)のバランスが合っていない、あえて合わせていないと言えます。
 で、今回どうするのか。とりあえずOゲージに線路幅を合わせます。すると1/33となります。完成すると全長は30cmを超えるものとなりますが、いいところだと思います。集めたデータで早速1/33の模型用図面を起します。

本編WEBサイトMCオート

キ555を作ろう5

テーマ:ブログ
 四角いものを四角く捉えるのは簡単です。でも曲線が混じると難しくなります。
 キ555を後ろから見るとその断面図(複雑な前半分は除く)をうかがい知ることができます。それだけ、この背面図は重要です。
 まず高さをどうやって割り出すか。遠方からの撮影で平面図を起こせる話は前回書きましたが、幅は実測できるので、図面上の幅との比率を出せば、実物の高さも出せます。
 次に屋根のカーブ。これも平面図から割り出してしまいましょう。基本的に車両は左右対称なので(複雑な前半分は除く…って、さっきも書いたか。でもこれは除雪車にとって重要なんです)、半分に割って考えます。屋根の曲線もいくつかの基本的な弧(円の一部)を繋ぎ合わせたものと捕らえ、その端と端を見つけ出し、それを底辺とする二等辺三角形を作図します。
 訳が分からない? 図にするとこういうことです。
作図
 孤を描くときの中心が分かればOKです。こういうことを繰り返せばやがて全体像が見えてきます。…多分。

本編WEBサイトMCオート
1  |  2    次>    

プロフィール

McAUTO

McAUTO

東京でイラストレーターを目指すも、いろいろあって平成11年に地元滋賀へ帰郷。

しかし北近江の風景に再会し、地元密着の画家として活動。絵以外のことにも取り組みながら創作活動に励んでいます。

ホームページ

最近のトラックバック

参加コミュニティ一覧