月宮殿山車修理監理
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2008/12/02 23:38
長浜の曳山の修理の際には山車修理委員会というものが組織されます。
各分野の学識経験者の先生、県・市の文化財担当者、山組代表の方、長浜曳山文化協会の事務局、請負業者によって組織されています。
修理委員会は各年度ごとに修理に着手する前に修理方針の確認、修理完了の確認のために2回開かれ、その間に必要に応じて修理監理の会議が開かれます。
修理監理では、修理箇所ごとの具体的な仕事の進め方や、使用材料の検討・決定が行われます。
12月2日は、先日解体が行われた月宮殿の修理監理があり、漆工品修復に関しては、屋根の漆の色について検討されました。
私どもで作成した、漆塗りの色見本手板をもとに屋根の色の検討がなされました。
漆は紫外線によって劣化退色するため、解体された部材の中でも今まであまり紫外線の影響を受けなかった部分と色見本を照らし合わせて、検討がなされます。
今回の監理では、大まかな色の方向性は決まりましたが、次回までに類似した色の見本を数点作製して、それによって色の決定がされることになりました。
次回の修理監理までに、類似した色2色とそれぞれに艶のあるものとないものの見本を作製する予定です。
長浜の曳山の修理では請負業者の判断で仕事を進めてしまうのではなく、学術経験者の先生と山組の方が協議された上で様々なことが決定され、その方針の下に請け負い業者が作業を進めます。
各分野の学識経験者の先生、県・市の文化財担当者、山組代表の方、長浜曳山文化協会の事務局、請負業者によって組織されています。
修理委員会は各年度ごとに修理に着手する前に修理方針の確認、修理完了の確認のために2回開かれ、その間に必要に応じて修理監理の会議が開かれます。
修理監理では、修理箇所ごとの具体的な仕事の進め方や、使用材料の検討・決定が行われます。
12月2日は、先日解体が行われた月宮殿の修理監理があり、漆工品修復に関しては、屋根の漆の色について検討されました。
私どもで作成した、漆塗りの色見本手板をもとに屋根の色の検討がなされました。
漆は紫外線によって劣化退色するため、解体された部材の中でも今まであまり紫外線の影響を受けなかった部分と色見本を照らし合わせて、検討がなされます。
今回の監理では、大まかな色の方向性は決まりましたが、次回までに類似した色の見本を数点作製して、それによって色の決定がされることになりました。
次回の修理監理までに、類似した色2色とそれぞれに艶のあるものとないものの見本を作製する予定です。
長浜の曳山の修理では請負業者の判断で仕事を進めてしまうのではなく、学術経験者の先生と山組の方が協議された上で様々なことが決定され、その方針の下に請け負い業者が作業を進めます。
解体作業2日目
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2008/11/29 00:11
11月28日月宮殿解体作業2日目でした。
今回の解体は亭(ちん)(2階部分)までです。
舞台上部の屋根は現状のまま、足場に乗って漆塗替え作業をすることになっています。
解体された上亭、亭の部材で修理ドック内はこのような状態です。
解体された亭(ちん)の棟木の墨書です。
亭が造られた年号と作者の名前が書かれています。
今回は解体されませんでしたが、舞台屋根の棟木の墨書です。
天井を外した状態で、下から撮影しました。
今後、各分野の学識経験者の先生に部材の状態を確認いただいた後、飾り金具の取り外し、木部の補修、漆塗り作業へと修復が進みます。
今回の解体は亭(ちん)(2階部分)までです。
舞台上部の屋根は現状のまま、足場に乗って漆塗替え作業をすることになっています。
解体された上亭、亭の部材で修理ドック内はこのような状態です。
解体された亭(ちん)の棟木の墨書です。
亭が造られた年号と作者の名前が書かれています。
今回は解体されませんでしたが、舞台屋根の棟木の墨書です。
天井を外した状態で、下から撮影しました。
今後、各分野の学識経験者の先生に部材の状態を確認いただいた後、飾り金具の取り外し、木部の補修、漆塗り作業へと修復が進みます。
解体作業
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2008/11/27 23:45
長浜曳山「月宮殿」の解体作業が11月27に行われました。
曳山の回りに足場を組んで行われます。
解体作業は社寺の建築に携わっておられる宮大工さんが担当されます。
大きな部材はドック天井に設置されている可動式のチェーンブロックを使って下に降ろし、小さな部材は手渡しで下に降ろされます。
曳山の回りに足場を組んで行われます。
解体作業は社寺の建築に携わっておられる宮大工さんが担当されます。
大きな部材はドック天井に設置されている可動式のチェーンブロックを使って下に降ろし、小さな部材は手渡しで下に降ろされます。
ドック入り
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2008/09/22 21:04
平成20年9月21日午前、長浜曳山田町組月宮殿が修復作業のため、長浜曳山博物館修理ドックに搬入されました。
朝からの雨をものともせず、しゃぎりが奏でられ、山組の方の「よいさ」の力強い掛け声と共に曳行され、無事博物館修理ドックに納まりました。
山組の方々の熱心な姿を見て、今後修理作業をさせていただく予定ですが、作業を行う立場のものとして気が引き締まる思いです。
今後、修理方針の確認等を経た後、上層部が大まかに解体され、11月頃から本格的修復作業を開始する予定です。
このブログでは、主に漆工品の修復作業の模様をお伝えしたいと考えております。
どうぞよろしくお願いいたします。
朝からの雨をものともせず、しゃぎりが奏でられ、山組の方の「よいさ」の力強い掛け声と共に曳行され、無事博物館修理ドックに納まりました。
山組の方々の熱心な姿を見て、今後修理作業をさせていただく予定ですが、作業を行う立場のものとして気が引き締まる思いです。
今後、修理方針の確認等を経た後、上層部が大まかに解体され、11月頃から本格的修復作業を開始する予定です。
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どうぞよろしくお願いいたします。